(2) 真実は何処に(その2) ・・・・地球温暖化は本当か 

 「地球は二酸化炭素の温室効果により温暖化に向かっている」ということは、今や常識的に人の口にもマスコミにもそして専門の気象学者の間でも当たり前の事として語られ記述され、学術論文にも何の疑いもなく地球温暖化という言葉が書かれています。

 これは本当なのか。1960年代から20年間「地球は寒冷化する」という命題をもっていろいろ文献・書物を読み漁りデータを読み、今でもそれを信じている50年前に地球物理学を専攻し、地球を相手に勉学に励んだ元研究員の米翁の「真実は何処に(その1)」をお届けします。

 一見最近10年間の日本の周りの気象現象、地球規模での異常気象の報道を聞くにつけ、見るにつけなんの疑いもなく二酸化炭素の温室効果で地球は暑くなってくるという説をほとんどの人が受け入れています。

 最初にはっきりと言っておきますと今は200万年前に始まった氷河期の10万年と4万年周期の組み合わせで盛衰する氷期の周期で1万2千年前に始まった1万年間と予想される間氷期の四分の三以上を過ぎたあたりだと思います。縄文時代の今から6千年前ごろに一番暖かになり、海が今より6mばかり高くなり、霞ヶ浦も海であり、埼玉県浦和市辺りまで入り江が入り込んでいました。その後次第に寒くなり、海が退き現在に至っています。海面が100mも下がる本格的な氷河期は未だ数千年以上先の事ですが、温かくなったり寒くなったりして次第に小氷期に入っていくと思われます。20世紀に入り1980年ごろま低い気温が続き、その後気温が高くなってきて2010年ごろまでつづき、今は停滞しています。

 二酸化炭素の温室効果は確かにありますが、地球が温かくなるか、寒冷になるかは太陽の光線の量に圧倒的に支配されます。 地球に届く太陽光線の量の主な要因は次の通りです。

 ① 太陽活動は活発な時期と静かな時期があり、21世紀に入って活動は弱まってきており、今後さらに静かになるとする研究がケンブリッジ大学から最近発表された。

 ② 太陽風が弱まると宇宙から飛来する宇宙線がまともに地球の大気に降り注ぎ雲をつくる雲核となり雲量が増えます。雲量が1%増えると気温が1度C下がります。雲量が増えると太陽光線が雲に反射されて宇宙空間に飛散して行ってしまいます。

  ③ 同じく地球の磁場が弱くなると地球の中に入ってくる宇宙線が増えます。でも今のところ磁場の変動及び地軸の移動の兆候はないようです。

 

 ④ その他、地軸の変動や大陸の北極への集中的な大陸移動は2~3億年先の事ですので、この辺の事も気温の変化に大きな意味を持っていますが、近未来には関係ないので省きます。

 それでは「最近のいわゆる異常気象の頻発、台風やハリケーンの大型化は地球温暖化が原因ではないのか」について、検証したい。