405. 糖質制限への道(5)           2015.11.16 

 

  免疫力を強化する方法 

 

ランチの会の皆さま     千葉県の米翁宙悠です。
私たちは「がん」という「やまい」を克服しようとするにせよ、共存する方法を選択するにせよ、また、手術や抗がん剤を否定しつつも使わざるを得ない場合に追い込まれる場合も少なくないと思います。 いずれの場合でも、自分の免疫力が、体力が「やまい」に打ち勝つ必要が最終的には絶対的に必要なわけです。
 ですから最終的にご自分の体力の保持と免疫力を如何に強 化していくかが再発の防止、延命効果に絶対的に必要かつ十分な条件なってくるかと思います。
 ですから日々の食事が星野・ゲルソンのマニアル通りになっているかに腐心する以上に、ご自分の現在の免疫力の状態にもっと関心を持つことが必要だと思います。
 これからしばらく「免疫力強化」についてのいろいろな文献やエビデンス(科学的根拠)の紹介をシリーズで紹介させて頂きます。
 まず初回は軽めのお話からしますね。江部康二医師の糖質制限の本からです。  「糖質制限食で自然治癒力アップ」
 糖質が少ない食生活をすると血流が良くなります。砂糖が溶けた水がネバネバするように血流に糖分が多いと粘着性がでて血液の流れが悪くなります(日本には糖尿病一歩手前の予備軍が千万人単位でいるそうです。米翁注)
 糖質制限食ではそうした弊害がなくなり、血液は毛細血管に至るまでさらさらと流れやすくなります。かさかさした肌荒れや皮膚の炎症も改善されます。このような目に見える効果以外にも、全身にさまざま恩恵を与えてくれます。
その最もたるものが全身の血流・代謝の改善による免疫力や自然治癒力のアップです
 一方、糖質をたっぷり摂っていると糖代謝の安定のために大きな労力をとられ自然治癒力を浪費してしまいます。(代謝のための酵素の浪費。米翁注)
 糖質制限を続けていくと余計な糖代謝をせずにすむし、全身の血流や代謝が良くなり、自然治癒力が高まってきます。   < 以下略 >

 そして何よりがん細胞は糖分が成長のエネルギーですから、甘いものや炭水化物が大好きな方はがん細胞の成長を助長している面が強いということを自覚した方がいいと思います。

 G.Tクリニックの福田医師は糖分は少なくとも1日の摂取カロリーの35%以下に抑えるべきだと提言しています。(理想的には15%以下)
 これは1日1800キロカロリーの人では630キロカロリーとなり、160gの糖質になります。
 これはちょうど脳と赤血球で使われる量を賄う量にちょっと足りない量です。玄米いっぱい150g中に50gの糖質、1リットルのニンジンジュースの中に60gの糖質があるようですから、その他の糖質たっぷりのものは控えるの、がんとの共存、又は進行を抑える、再発の危険を避ける賢明の策かと思います。
 イメージとしては1日に5gの角砂糖を30個食べていること同じになります。  通常の食事では角砂糖60~80個食べていることと同じになる計算になりますね。
 インスリンの突出には違いがあり、一概に同列には扱えませんが、体内に入れば全てブドウ糖になり、余れば中性脂肪にとして蓄えられるか、がんのえさに回っていくかになりますね。そして、中性脂肪の増加はがん細胞への悪影響もあります。(果物の摂り過ぎは中性脂肪を増やします。)

 因みに小生は現在1日の糖分摂取量は40gから60gので摂取カロリーの15%以内に抑えています。3か月で白血球の数も3800から5700に増えました。
 免疫力向上には、精神的な面、運動からのアプローチ、その他数えきれない程の提言や手法がありますが、やはり食事が基本であることは共通の認識だと思います。
 大量のニンジンジュースが基本のゲルソン療法において、この糖質の摂取との兼ね合いに如何に腐心していくかが再発防止の大切なテーマだと思います。

 星野先生はじめ、徹底した療法で生還された方々の多分千人単位の生還者が食したであろう糖質の量のデーターがあれば是非知りたいと思っています。

 

406. 糖質制限への道(6)