307. がんとビタミンC(その5)       2016.04.07

 

 

福島のH様 ランチの会の皆さま   千葉県の米翁です

 
超高濃度ビタミンC点滴法の実践の貴重な情報をメールして頂いて感謝しています。
 ビタミンC点滴法については日米の治療の症例を見る限り、かなりの年数の延命効果と精神安定とQOLの向上が多数報告されていますが、ビタミンC点滴法だけで完全にがんが消滅したと信じられる論文は残念ですけどまだ、私は見つけられていません。 


 しかし、血中ビタミンCが十分に満ち満ちている状態ですと、白血球の活性が非常に高まってウィルス、細菌、がん細胞を攻撃、死滅させる力は高くなります。また、脳や副腎や肝臓に十分にビタミンCのストックがあると特に肝臓にストックが十分にあると体内に侵入したウィルスや細菌を肝臓で処理して、素早く体外に排出する能力も格段に増加します。
 そして腸管に常にビタミンCが存在すると必要に応じて体内に吸収したり他の臓器にあるビタミンCを血中に放出して白血球の活性を保つようです。

 そして、白血球に十分にビタミンCが満ちていると、ウィルスやがんを含めた異物を攻撃する時に使用する活性酸素の自分自身への影響を最小限にし、白血球の寿命が延び活発さが高くなるようです。
 赤血球の寿命が120日に比べて白血球の寿命が数時間から数日と極端に短いことからも、活性酸素の毒性の強さがわかりますね。

 そして、私がなぜ糖質制限中に、また、ビタミンC点滴に興味を示したかその理由は、ホルモン療法だけで、又は糖質制限だけで、又はCOX-2阻害剤だけでがんは抑えきれないと感じ、複数の組み合わせでどれだけ抑えきれるか知りたいのが、原動力です。もちろん食事療法も含めてです。

 そして、がん細胞はブドウ糖を正常細胞より6倍~10数倍も必要とします。前にも書きました様にブドウ糖とビタミンCの分子構造は非常に似ています。
 動物の体内ではビタミンCは肝臓でブドウ糖から酵素によって作られますから当然かもしれません。

 がん細胞の周りにブドウ糖が潤沢にある状態であるとビタミンCはブドウ糖と競合してがん細胞の中に取り込まれるのでその量は制限されますが、もしブドウ糖が希薄な状態であればビタミンCはより多くがん細胞の中に取り込まれることになり、がん細胞の中で過酸化水素を発生させてがんを死滅させる割合が高くなるわけです。

 私の食後血糖値は1時間後で100㎎/dl 多い時でも120くらいで、ケトン体も500~1200μmol/L常時出ています。私の糖質制限がある程度しっかり守られているかどうかの判定にも私は使っています。

 普通のビタミンC点滴法でもいいですが、可能なら余計な糖分は抑えておいた方が効率的かもしれません。
 こんなことを考えながら、ビタミンCの大量摂取を始めて、これから高濃度ビタミンC点滴法と糖質制限との相乗効果を計画していた時に以下の書籍をネットで見つけ購入して読んで見ました。

 「ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える」 西脇俊二精神科医著内容は私の考えていることとそう変わりはなく、書籍ですから内容6割で内容通りには最近は受け取れなくなっている自分がいます。(余談ですが)
 H
さんの参加しているガンサロンで糖質制限との併用の話は出ていませんか。
 ゲルソン療法を徹底して、余計な糖質を摂らないようにして、ビタミンC点滴療法を今まで通りに行い、1日20~30gのビタミンCを30分おきに飲み続けていけば、がん細胞は死滅こそしないまでも、冬眠状態になる可能性が高いと思います。担当医に相談はして見て下さい。
 普通、経口摂取は治療には意味がないという医師の方が多いですが、米国での多数の医師たちは経口摂取のみでも、ビタミンC点滴法との併用でも積極的に経口摂取をさせています。

 米国でのキャメロン博士やポーリング博士そしてカスカート医師の臨床からの観察でビタミン療法を中止すると間もなく再発が起こると述べていますので、ビタミンCの量が閾値に達しない時はビタミンCはがん細胞の増殖を抑えるのが精いっぱいなのかなとも受け取れますが、冬眠させがんとの共存なら良しと私は思っています。
 ただ、25g1回で1万円は東京の相場から見るとかなり安いですが、週に2~3回では月に10万円前後になり大変ですね。

 私が飲んでいるビタミンCは500gの原末で約4000円です。
1日25g平均で20日間で消費してしまいますが、1日200円になり単純比較はもちろんできませんが、1時間の点滴料や、血管に優しいビタミンC加工で高くなることは分かりますが、それにしても早く標準治療になって欲しいと思います。しかし、国の費用で治験をしなければなんのメリットもない製薬会社が治験をするわけがないので、厚労省の御役人と政治家が力を出して、国でやって欲しいと思いますが、私の生きている間は難しいでしょうね。
 そして、混合治療ができない点も私は不便を感じています。
賛否はあると思いますが、TPPが成立発効すると混合治療も解禁になるらしいとのことですが、良い方向に行く部分とそうでない所もありそうなので、この点も注視する必要がありそうですね。

 

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