(4)遠赤外線温熱とマイナスイオン効果そして砂浴

 

  藤野薫編「放射線ホルミシスの話」より引用します。

「植物が太陽光に依存して光合成を行なっていることはよく知られていますが、人間も植物と同じように光に依存していることがごく最近になって知られるようになりました。

 現在では太陽光線のエネルギー(フォトン・光子)が植物と人間の双方の生命活動をコントロールしていることが判明しています。人間の場合は フォトンが糖,脂肪、たんぱく質の生成の触媒となっています。脳内の生理的活動と同様にフォトンが内分泌系、代謝系、酵素反応を刺激しています。

 

 もしも、これらのつながりが乱されると疾患を招きます。

例えば活性状態になければならない細胞内の酵素に適正な波長の光が当たらなければ酵素の作用は低状態のままになり、その結果、細胞内の代謝反応が正常に進行しなくなります。これは細胞内のエネルギーの低下、ホルモン等の分泌低下、脂肪を燃焼させる能力の低下などを意味します。」

 

 言ってみれば適当に日光にあたりましょうということだと思います。

 

 これを読んで私は砂浴の後の一週間から10日間位、体がポカポカし、活力がみなぎり、集中力があり、体全体が活動的になっているのがどうしてだろうと思っていましたが、これで納得しました。海水浴の場合には海水で体が冷やされて光子による刺激も半減してしまうのかもしれませんね。でも砂浴の場合は、終わっても海水に入らず、近くの温泉で体をさらに温めて帰るので効果はさらに増すと思います

 

 ところで太陽光には波長の長い方から赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線があります。そして、その割合は赤外線が49%、可視光線が40%、紫外線、X線、ガンマ線合わせて11%です。赤外線の波長は1ミクロン弱から1000ミクロン(1ミリ)までありますが、赤外線の中の遠赤外線でも波長の短い領域の5~14ミクロンの幅に特異領域があり、この領域は人体に様々なプラスの働きをもたらすため、特に「育成光線」と呼ばれているそうです。

 

 日向ぼっこはこの光線が体の芯まで届いて体の中の水分や細胞を振動させ刺激を与えるために温かさを実感でき、砂浴ではその刺激が体の隅々まで届き、砂浴による毒素の排出と相まって爽快さが持続するのでしょう。もちろん砂に体を潜らせている間は太陽光は肌に届きませんが、砂浜に7時間余りいる間にはかなりの時間太陽光に全身をさらしているので十分な光子(フォトン)を吸収できると思います

 

 秋以降に日光が体に当たっているとき温かく感じ、太陽が雲に隠れたとき肌寒く感じるのは気温が下がったというより、太陽からの遠赤外線が雲にさえぎられて、遠赤外線による体内での水分や細胞の振動を励起するのが止まって細胞内の水分の分子運動が収まってしまったからです。

 それとは逆に私たち体の組織からは自ら赤外線エネルギーを作り出して体温を維持したり、組織の修復作業をしていると先の藤野薫先生の書籍では述べています。組織による赤外線エネルギーが様々な体の治癒反応と結びついており、赤外線エネルギーの必要性が生じた時、一定の波長(2.74と6.27ミクロン)の赤外線を選択的に吸収し、組織の修復をするとのことです。

 

 この逆の現象がいわゆるあて療法とか気功に通じるという説もあります。皮膚から放射している遠赤外線エネルギーは波長が3~50ミクロンの範囲とされていて、人間の手のひらからは8~14ミクロンの育成光線と呼ばれる遠赤外線が出ています。昔から世界中で行われてきた「手あて療法」を見てもこの波長域の放射が人間の体には極めて有効であることが分かります。インドのヨーガでも手あて療法がおこなわれ特に眼精疲労に効果があるとされています。

  (以上藤野薫編「放射線ホルミシスの話」より引用)

 

<  コラム   ; スーパーホルミシスシート (製品名ではありません) >

 

 2016年9月14日の <100.徒然日記> に書いた内容のコピーを載せます。これは前日、群馬県桐生市のあるメーカーから購入したホルミシスシートを使った感想を述べたものです。 

       マイナス電子イオンクラスターが1CC当たり15000個以上発生し、8~10ミクロンの波長のいわゆる遠赤外線 の育成光線が85~90%の放射率で発生してかつ、低放射線ホルミシスを行うベータ線もしっかり放射して、就寝時の 約6~8時間身体を良い方向に刺激し続けてくれている。

 ホルミシスルーム、ホルミシスラドンミスト吸引器による吸引、そして、ホルミシスラドンミスト岩盤浴は全てアルファ粒子で あ るからエネルギーは高いが空気中は0.56㎝しか進めず、紙も皮膚も通り抜け出来ないが、ベータ線はエネルギーは弱い代わりに 空気中は3.2mは消滅することなしで進み布団や毛布も遮蔽することなく、身体の中に到達し、ホルミシス効果を発揮してくれる。ラドンミスト療法は1回せいぜい1時間で、週一回平均になっているので、毎日8時間被浴できるのはありがたい。

 

 今日も昨日程ではないが、いつもは朝5時になるとぱっと飛び起きて読書が始まるのだが、布団の中にじっとしていたくて、9時過ぎに起きた。(昨日の朝の起床は10時半である) 。 

   どうやら好転反応か、副交感神経が有利になって、交感神経が沈静化されたようだ。この状態は昨日も今日も午前中続いたメーカーに問い合わせたらそのような報告はたくさんの人から報告されていますとのことだ

 

 購入後4日目と5日目は家内にスーパーシートを使ってもらつて感想を聞いてみたところ「温泉に入った後みたいに体がホカホカして、頭がボーとしている。ちょうど玉川温泉に湯治に行っている時と同じ感覚とのことで、私も同じ感覚でこれはβ線によるホルミシス効果というよりも、8時間の遠赤外線の育成光線領域の光線による体内水分や細胞の励起現象による温熱作用によるものであろう。

 

 もちろんβ線によるホルミシス効果やマイナスイオン効果もそれぞれの働きもあって、それらの相乗効果によりリラックス状態、副交感神経優位の状態を作り出しているものと思われます。

 

<<マイナスイオン効果>>

 

 マイナスイオンは健康にいいということが世に定着してから20年から30年は経ったでしょうか。

自然の豊かな場所に行くと空気が「きれい」「おいしい」と樹々から出るフトンチットなる成分で爽やかさと健康にいい影響もたらすことを知り、健康志向の高まりとともに大都市の喧騒と排気ガスから逃れて郊外に、地方に移り住む人たちも結構いますね。私が1年の内340日過ごす事務所は県道沿いにあって,バスや大型トラック、ダンプの往来が激しく窓は開けられないくらい排気ガスのすごいところです。3台の空気清浄機をフル稼働させていますが、フィルターの取り換えも頻繁です。あと5年はここで頑張り、そのあとは空気のきれいな「ど田舎」に移り住もうかなと真剣に考えています。(房総半島の先端か石垣島も候補の一つです)

 

  日本では普通マイナスイオンと言っているのは気体状態の負電荷イオン(気相イオン)のことが多いですよね。中学理科または高校化学で習ったと思いますが固相イオンや液相イオンもありますね。固相イオンは脇において話を進めます。

 マイナスイオンと言われてすぐ思い出すのが、滝壺でのすがすがしい気分をあじあわせてくれるあの空気です。滝では水面や濡れた岩石に水魂が当たる時、その間にある空気(酸素)が急速に押し出され、その際に空気(酸素)が負に、水が正に帯電し、降雨の際にも規模は小さいが同じことが起きているのです。

 自然環境に恵まれた場所の大気では2000~4000個/ccマイナスイオンが計測され、極めつけは米国ヨセミテ公園の滝では1CC(1cm立方メートル)あたり10万個以上のマイナスイオンの個数が観測されるということですから、日本の普通の滝壺では数万個はあるでしょうね。ところで私が使っているホルミシスシートは1万5千個/cc、これから買う予定のシーツは3万個/ccというので、滝つぼに6時間以上いるのと同じマイナスイオンを吸っていることになるのかな。

 

 大気中のマイナスイオン(大半が酸素イオン)の生体生理への効果 

 

マイナスイオンは副交感神経に作用して、睡眠、沈静、鎮痛、沈咳、鎮痒、涼感、制汗、頭部爽快感、食慾亢進、血管拡張(血圧正常化、脈拍減少)、呼吸活動も沈静化し、酸素消費量も減少、血糖値を下げ白血球を増加させる。

 その他に空気中のマイナスイオンとセロトニンの関係の研究から次のようなことが言えるとのことです。

陰イオンはセロトニンの分解する作用を加速させるが、

    陽イオンはセロトニンを分解しにくくさせる。

   セロトニンのレベルが高くなると、頻脈、血圧上昇、

   気管支痙攣(喘息)をもたらす。

陰イオンはセロトニンのレベルを低くし、精神の沈静

 化、感染症に対する抵抗力が高まる。

陰イオンはへモクロビンと酸素の融和性を高めるため、

 血中酸素分圧上昇し、CO2分圧が低下する。そのた

 め、呼吸数が減り水溶性ビタミンの代謝を向上させる

陰イオンはペーハーを上昇させ、粘膜液の分泌を増や

 し,気道の繊毛動を高める

陰イオンは繊維素溶解機能を持つたんぱく質分解酵素の

    生成を増加させ、血流を良くする

 

 藤野薫先生編「放射線ホルミシスの話」より引用。もっと詳しく知りたい方は、「マイナスイオンハンド゛ブック」せせらぎ出版を参照して下さい。

  

  しかしそれにしても陰イオン(マイナスイオン)の生体生理への好循環は予想を超えるものがありますね。モルヒネのようにすぐに薬効はないでしょうが、塵も積もれば山となるのことわざのように、マイナスイオンの高い環境にいると健康が保たれる、又は病気になりにくいということが見て取れますね。

 

 <<   コラム   マイナスイオンと遠赤外線の不思議 >>

 

  電気的に中性であった水の塊の流れが、滝によって細かく砕かれ霧になって飛散し、さらに水蒸気になる時、いずれも電磁波波長の6.27ミクロンに相当するエネルギーが必要とされるということです。

 

 6.27ミクロンという波長は赤外線波長の中でも、前にも述べた育成光線と呼ばれる波長域に入っています。そして同時にこの波長は水分子<H-O-H>の二つのHのなす角度を変えて水素結合を解くエネルギー帯であることを意味していると藤野先生の本にかかれています。

 

 この波長で水素結合が解かれるとしたら常温において遠赤外線の人体への生理効果に結びつくことが私にも直感的に感じ、興味津々というところです。遠赤外線の人体への健康効果にも迫ってみたいですね。

 

 次は10.(5)酸素の力、水素の力および珪素の力 に続きます。